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【北海道バイク旅 vol.9】最終日、つながりが紡いだ最高のラストラン by BON
2025.08.02▶前回の記事はこちら
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最終日、早朝の再会
北海道バイクツーリング最終日。
この日も確か3時くらいに目が覚めてしまい、宿から薄らと朝焼けが拝めた。
少し二度寝してみたが、また目が覚めてしまい、完全に身体が北海道時間になってしまっていた。
ベッドで携帯を触っているとメッセージに気づく。
「余市ダメやったから、結局小樽来たわ」と。
この日、余市付近で20年振りくらいに会う予定だったグッチ(@goodsun3kmb)から連絡。
グッチは過去に新潟で、同じ屋根の下で時間を共にした仲間だ。
どうやら釣りをしていたがターゲットに当たらず、こちらの宿まで来てくれたようだ。
朝の5時半に...笑
まぁ、久しぶりな感じは全く無く、会って直ぐにあの頃と同じような感じといった雰囲気だった。
それでも約20年の間には、お互いに色々あり、SNSで繋がっていただけあって趣味関連は互いに認識済。
それ以外の事でのんびり会話しながら、グッチらしいネタが炸裂した。
新車で買って直ぐに狸をはねたらしく、それを直さず乗り続けているところがグッチらしい。
というか「直そうや」とも言わない関係性だ。
優しさあふれる朝ラーメン
しばらく色々と会話して、グッチオススメの朝ラー(朝ラーメン)へ。
"よいち"なら朝からやっていて美味しい・・・と聞き、そこへ向かう事にした。
グッチと別れて出発の準備。
宿から約30分の余市にある、ミシュラン監修"NOUILLES JAPONAISEよいち 鰊らぁ麺"。
NOUILLES JAPONAISE よいち
朝ラーメンというイメージとは違う店構えで、店内もおしゃれな雰囲気。
メニューは北海道の海産で有名な鰊をベースに、醤油、塩のスープと二種に分かれる。
"醤油"をチョイスし、しばらく待っていると、視覚も満足なTHEジャパニーズヌードル登場。
鶏と魚介出汁のスープに、鰊を使った水餃子なのかな。
メレンゲを溶きながら食べるようオススメされ、新感覚ながらも和を強く感じられる一杯。
朝7:30からいただくラーメンとしても優しい。
グッチがオススメしてくれたこの一杯だったが、実は従姉妹の知人がこのお店のプロデュースに関わっていた事を知り、なんだか本当に繋がりを結び合わせていくようで、この旅は本当に凄い旅になっていると実感した。
食べ終わりバイクの元へ向かうと、シェフが見送りで外へ出てきてくれた事も感謝。
絶景の神威岬
そして、北海道バイクツーリング最終日。
次なる目的地は"神威岬"。
余市から神威岬までは再び海沿いを走る。
旭川からの内地のツーリングは割と現実感があったが、最終日にして北海道らしさを感じるルート。
のんびり海を眺めながら潮風を感じるツーリング。
隼人君(@)にバイクを直してもらってからは、とにかく絶好調で何の心配も無く、無事に神威岬に到着。
駐車場から岬に向かう入り口では、清掃協力金を払い岬の先まで歩いて向かうのだが、とにかく絶景だった。
神威岬 駐車場
絶景をしばらく眺めながら、岬の展望から駐車場へ。
往路も復路も見応えあって素晴らしい観光ができました。
余市ワイナリーへ
神威岬から再び余市へ。
せっかくなので、ワイナリーで限定ワインを狙う事に。
途中で立ち寄った場所からは、残雪の積丹岳。
知床や大雪山でも残雪を見る事ができたが、積丹岳も緑と白のコラボは見入ってしまう。
バイクでの旅は車ほど駐車位置に気をつかう事なく、気軽に景色を眺めるタイミングをつくれる。
北海道に到着してから直ぐの不具合を、早い段階で直してくれた名寄の土井二輪商会
の隼人くんのおかげで、あれから最終日までずっと、Vストローム250SXは快調な走りを続けられている。
残りわずかな北海道の時間も最高の相棒で居続けている。
小腹が空いたため、途中セコマで軽食。
この旅で一番お気に入りのペペロンチーノ。
再出発し、ワイナリーへ直行する事に。
余市ワイナリー 余市葡萄酒醸造所
ワイナリーではお土産のワインを購入。
限定ワインと定番ワイン。
自分は全く飲まないのでよくわからないが、オススメを聞きながら現地から直送。
海辺のカフェでコーヒーブレイク
ワイナリーを後にし、小樽へ向けてもうひと走り。
向かう先はもちろんカームクラッチ。前日から、行くと決めていたカフェだ。
カームクラッチ
海が眺められる宿の一階がカフェとなっていて、初日の夜に釣りをした波止を眺めながら
珈琲とバスクチーズケーキをいただく。
カームクラッチでは、かなりゆっくりさせて頂いた。
従姉妹のオススメの展望台がある"祝津"。
夕陽を眺められるというその場所へ、夕方に行く予定である事を話したら、場所を細かく説明して頂けた。
何から何までと思える程、温かい対応に感謝です。
最後の小樽散策
フェリーまでは、まだまだ時間がたっぷりだったので、まずは小樽の街を散策する事に。
バイクを停めて駅周辺をメインに二時間ほど歩いた。
この日も天候は良く、間違いなく夕陽を眺められる。
そう信じてバイクの元へ戻り駐車場を出ようとすると、バーが開かない...。
そのパーキングは車専用だったようで、なんとバイクは無料で側面の道に停めるスペースがあり、本来入り口でバーは上がらないはずが何故か入れてしまっていた。
敷地の建物に入り理由を伝えたら、直ぐにバーを上げてくれて脱出成功。
さて、祝津に向けて出発。
祝津では北海道ツーリング最後の絶景を期待していた。
日中は快晴だったが夕陽の時間には霧が出てしまい、海から噴き上がる霧はある意味幻想的だったが、今回はサンセット拝めずでした。
気を取り直して、暗くなる前にこの旅の最後の目的地となるバイカー、ライダー御用達の小樽温泉オスパへ。
向かっている最中にカームクラッチからSNSでメッセージを頂いた。
「間に合うかなぁ、LINE登録で温泉無料」という事で、オスパ初回入浴無料を教えていただき、フェリーまでの時間をゆっくり過ごす事に。
旅は帰るまでが旅
無事に小樽港から新日本海フェリー"はまなす"乗船。
往路は長く退屈な時間も沢山あったが、復路では往路に学びつつ余韻に浸りながら、長い様であっという間の船旅だった。
舞鶴港に着岸してからはナイトツーリング。
約五時間程かけて自宅に到着。
メーター読みで2000km弱の旅は、無事に終えられた。
この経験は今回だけのものではなく、これから先に繋がるものになりました。
思い出を振り返る
ここで旅の振り返りをしよう。
まずは、この北海道バイクツーリングのために、バイクを購入して免許をとりに行く決意をした理由。
ミショメンの旅する光景に憧れ、実際に出会い、バイクで旅をしてみたくなった。
二度目の再会で「今年、北海道に行きます」と伝えた時から、本格的に準備を始めたのだ。
北海道ツーリング出発の日。凄まじい量の積載で地元岡山を出発。
そして、バイク初心者がなんとか北海道にバイクで上陸。
いきなり電装不調での1日目スタート。
➡北海道バイク旅vol.1はこちら
レジェンドとの釣りに癒され、宿の方とは今でも繋がり、絶景なはずのオロロンラインよりもヒューズ交換に明け暮れた二日目。
➡北海道バイク旅vol.2はこちら
三日目は、最北端の街には辿り着いたが、最北端の地を踏めず名寄の土井二輪商会へ。
そこではまさかの出会いとバイクの復活。
➡北海道バイク旅vol.3はこちら
廃電車内で迎えた四日目の朝からは、快適過ぎるバイク旅のリスタート。
沢山あるキャンプ場の中で、特に行ってみたかった斜里のクリオネキャンプ場。
➡北海道バイク旅vol.4はこちら
一番楽しみにしていた五日目の知床羅臼横断。
景色こそだったが無事に走り切れた。
➡北海道バイク旅vol.5はこちら
霧の摩周湖は奇跡の晴れで始まった六日目。
従姉妹の住む旭川までツーリング満喫。
➡北海道バイク旅vol.6はこちら
果たしたかった事が3つ、全て叶った七日目。
お世話になった従姉妹夫婦やローカルには感謝ばかり。
➡北海道バイク旅vol.7はこちら
この旅で必ず再会したかった場所へ向かった八日目。
「だだいま小樽」で、前夜最後まで満喫。
➡北海道バイク旅vol.8はこちら
九日目は再び絶景に感動しつつ、ずっと誰かに出会い、見守られながら、繋がりに深く感謝した最終日となった。
何より【DANG SHADES】に携わっている事で、奇跡の様な事が沢山体感できている。
DANG SHADESの小川さん、本当にありがとうございます!
最高の北海道バイクツーリング。
また行きますよ!
これまで閲覧していただいた方々へ。
ありがとうございました!
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ライタープロフィール
名前:赤木 "BON" 一聡
DANGサポートフォトグラファー。
INSTA:@hvtbon