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【北海道バイク旅 vol.8】再会続く、札幌&小樽への旅路。 by BON
2025.07.29▶前回の記事はこちら
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ポプラの綿毛とともに
8日目。北海道バイクツーリングもあと二日。
前半のバイクの不具合を含めても充実し過ぎている。
旭川の従姉妹の自宅に二泊お世話になり、北海道ならではのものも沢山食す事ができて最高だ。
お礼なんてモノには程遠いが、モーニング珈琲を。
焙煎してきたモカと北海道から定期購入している豆。
エアロプレスで旦那さんも交えてモーニング珈琲。
ゆっくりとした朝を楽しみながら少し余韻に浸る。
とにかく前日の釣果が嬉し過ぎて、窓際のタックルを眺め「あと一日あったらなぁ...」と後ろ髪引かれる思いだった。
テレビを見ていると、とあるニュースが目に付いた。
数日前からバイクで走っていて、気になっていたものの正体がこれだった事に気づく。
ポプラの綿毛が風にのって飛び回っていたのだが、まさかの"札幌で火事が相次いでいる"という・・・。
この日、札幌を目指すのだが溜まった綿毛には注意だ。
そして、前日の釣行で生まれたワード"カリダン"のことを思い出していた。
実は釣行時に急いで準備した為、サングラスをバイクに忘れてしまい、前日の写真は"借りDANG"したものだったのだ。
DANG SHADESに関わる人が持って行くの忘れて、しかも初めましての人にDANGを借りるなんて。
このカリダンで会話が盛り上がり、他にも沢山の話を聞きながら、次はもう少しゆっくり来る事ができたら・・・と、この旭川、東川でも温かい人達との繋がりに感謝が尽きない。
徐々に終盤を迎えそうな内容だが、そうでもない。
ここからは、この旅での再会の連続となる。
札幌にて、"呉の兄貴"との再会
荷物をまとめて、お世話になった旭川の従姉妹宅を出発。
バイクツーリングを楽しみながら、まずは30年振りの再会を目指して札幌へ向かう。
時間はたっぷりとあるため、休憩は道の駅三昧。
前日にキズクくん(@jan.ke7373)に聞いた"鹿笛"を求めて、ホームセンターを二件ハシゴ。
無事にゲットできた。
その後、以前に来た事のあったスキー場を探すも、どうやら現在は無くなってしまっていたり、少し遠回りの路を走りながら自然を感じたり、四時間ほどかけて札幌に到着した。
到着したのは札幌市にある飲食店"双六"。
双六
双六の店主とは、自分が18歳の頃に広島のスキー場で出会った。
当時、スキー場で働きながら滑る"篭り生活"1年目だった自分の事を気にしてくれて、あれから約30年弱、SNSでメッセージを貰っていた。
「自分がいつか北海道に行く時には、お店に行きます。」と伝えてから、一年ちょっとで実現する事になった。
店主は広島から北海道に移住し、現在はここ札幌で双六を営んでいる。
まさか自分の為に「腹減ったろう、色々準備してるからちょっと待って」と、地の食材を出してくれた。
飲食の事はもちろんだが、当時の話や現在の話、北海道の可能性など、沢山話してもらっている内に当時の面影がジワジワと蘇り、お店を出る頃には"呉の兄貴"と思えるほどとなった。
ラム肉、利尻の蛸、山わさび。
「腹へったろ、米ちょっと待ってな」と、とにかく注文なんて一つもせずに、次々とカウンター越しから出してくれた。
その間も懐かしい会話は止まらずだった。
〆には「利尻蛸の吸盤食べた事ないだろう」と、珍味としてデカい吸盤をカットしてくれた。
もう、このまま酒飲んでステイしたい。
そんな思いになるほど温かいお店と店主の人柄。
あの頃はお互いに若くスノーボードに情熱を注いでいた。
そして、今はお互いにそれなりの歳を重ねて、こうしてお互いのやりたい事が交わり再会できた。
「また来ます」心からそう想った。
この後のプランの中で余市にも行くと伝えると、「もっていきな」と、お土産を手にさせてくれた。
土井くん、ありがとうございました。
こんなお店が近くにあったら、毎日一杯やりたい。
約一時間半の滞在で、お店を後にした。
急ぐ必要もあり寂しいが、再び出発し小樽へ向かう。
遂に、始まりの地「小樽」へ
次の目的地は、上陸初日にお世話になった宿「ポプラス ルル」。
ポプラスルル
実は初日に忘れ物をした事を連絡いただき、その後の自分の行動をInstagramで見ていてくれて「帰るまでは待っていますね」と、言ってくれたので必ず寄ろうと思っていた。
到着を店内から覗いてくれていて「無事で良かったー」と迎えてくれた。
二日目のバイクの不調を心配してくれていたのもあって、ついつい「ただいま」と言いそうになった。
忘れ物を受け取り「本当は今日も泊りたかった。ネットでは予約が取れなかった」と伝えると「えー、空いてるよ!」とのことで後悔・・・。
今朝のうちに、既に別の場所をとってしまっていた。
ネットからの予約は2日前の段階では止めているらしく、前日や当日は電話での予約としていたみたいです。
「その代わりにまた明日来ます!」と、その場を後にした。
ここは二階が宿泊スペースで、一階は【カームクラッチ】というカフェだった。
カームクラッチ
翌日の最終日もフェリーまでは時間がたっぷりあるので、再び翌日にカームクラッチに訪れて珈琲をいただく事にし、この日の宿へ向かった。
この日の宿は、小樽運河から近いコンテナ宿。
ここも実は北海道の初日にプランで考えていた。
ポプラスルルは個室だったが、この日の宿はドミトリー。
この宿も運河から近く利便性がいい。
宿に着き、この後に再び続く再会に備えてチェックインした。
アールジェイホテルズ小樽
ドミトリーとはいえ、この日は6人部屋に3人。
自分はこの後、運河で麦酒を楽しむのだから、これで充分以上な上、シャワーも完備されている。
更にフリースペースもこの一棟内に完備。
用途としては、お値段以上のチョイスだった。
北海道ラストナイト
少し涼んでから、再び小樽運河で待ち合わせ。
北海道に到着してから、一緒に釣りをさせていただいたプロスノーボーダーであり、DANGのアングラーサポート相内さん(@sakanairukana)と小樽麦酒を呑みに行く。
宿から徒歩で10分程度で着くのだが、少し時間に余裕があったのでカメラ片手に散歩。
さすが観光地ともあって、人の活気があり、外国の観光客も多い印象をうけた。
小樽運河のクルーズ船も大人気でした。
更に歩いていると、うっかり通り過ぎてしまった小樽麦酒。
しばらく入口で待っていると、相内さんから「到着」と連絡。
あれ、、入り口に居たのに気づかずでした。
入店し相内さんとの再会。
早速、麦酒とツマミを相内さんに選んで頂き乾杯。
この旅では二度目の再会となり、旅の様子はInstagramである程度伝わっていた。
とにかく凄く色々あった事を話させていただき、その会話の間は終始聞き入ってもらえていた。
相内さんは大先輩のレジェンドスノーボーダー。
よく考えてみれば自分がこうしてご一緒させていただく事など、夢にもみてなかった現実。
これもまた"DANG SHADES"在っての事である。
しばらく自分の話をさせていただき、別の麦酒の注文。
双六で沢山いただいたせいか腹は良く、とにかく美味しい麦酒を楽しませてもらい、色々な会話をしながら、あっという間にラストオーダー。
楽しい時間はあっという間とはよく言うが、本当に時間が経つのが早かった。
釣りの話やスノーボードの話って尽きないなぁ。
麦酒も会話も足りないくらいが丁度良いのかも。
お店を出てから少しだけ運河の説明を聞いて、カメラを取り出して数枚。
相内さんのレジェンドたる所以を体感した。
更に深く話せば終わらないのだが、日本のスノーボーダーなら誰もが知る大御所。
自分の為に時間をつくっていただきありがとうございました。
さて、宿に戻りながらカメラ遊びは続く。
そして宿に到着し、少し足りない麦酒を飲みながら、眠くなるまで余韻を楽しみました。
次回、最終回。
ライタープロフィール
名前:赤木 "BON" 一聡
DANGサポートフォトグラファー。
INSTA:@hvtbon