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【北海道バイク旅 vol.8】再会続く、札幌&小樽への旅路。 by BON

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ポプラの綿毛とともに

8日目。北海道バイクツーリングもあと二日。

前半のバイクの不具合を含めても充実し過ぎている。

旭川の従姉妹の自宅に二泊お世話になり、北海道ならではのものも沢山食す事ができて最高だ。

お礼なんてモノには程遠いが、モーニング珈琲を。

焙煎してきたモカと北海道から定期購入している豆。

エアロプレスで旦那さんも交えてモーニング珈琲。

 

ゆっくりとした朝を楽しみながら少し余韻に浸る。

とにかく前日の釣果が嬉し過ぎて、窓際のタックルを眺め「あと一日あったらなぁ...」と後ろ髪引かれる思いだった。

テレビを見ていると、とあるニュースが目に付いた。

数日前からバイクで走っていて、気になっていたものの正体がこれだった事に気づく。

ポプラの綿毛が風にのって飛び回っていたのだが、まさかの"札幌で火事が相次いでいる"という・・・。

この日、札幌を目指すのだが溜まった綿毛には注意だ。

 

そして、前日の釣行で生まれたワード"カリダン"のことを思い出していた。

実は釣行時に急いで準備した為、サングラスをバイクに忘れてしまい、前日の写真は"借りDANG"したものだったのだ。

DANG SHADESに関わる人が持って行くの忘れて、しかも初めましての人にDANGを借りるなんて。

このカリダンで会話が盛り上がり、他にも沢山の話を聞きながら、次はもう少しゆっくり来る事ができたら・・・と、この旭川、東川でも温かい人達との繋がりに感謝が尽きない。

 

徐々に終盤を迎えそうな内容だが、そうでもない。

ここからは、この旅での再会の連続となる。

 

札幌にて、"呉の兄貴"との再会

荷物をまとめて、お世話になった旭川の従姉妹宅を出発。

バイクツーリングを楽しみながら、まずは30年振りの再会を目指して札幌へ向かう。

時間はたっぷりとあるため、休憩は道の駅三昧。

前日にキズクくん(@jan.ke7373)に聞いた"鹿笛"を求めて、ホームセンターを二件ハシゴ。

無事にゲットできた。

その後、以前に来た事のあったスキー場を探すも、どうやら現在は無くなってしまっていたり、少し遠回りの路を走りながら自然を感じたり、四時間ほどかけて札幌に到着した。

到着したのは札幌市にある飲食店"双六"。

双六
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西15丁目3−26

 

双六の店主とは、自分が18歳の頃に広島のスキー場で出会った。

当時、スキー場で働きながら滑る"篭り生活"1年目だった自分の事を気にしてくれて、あれから約30年弱、SNSでメッセージを貰っていた。

「自分がいつか北海道に行く時には、お店に行きます。」と伝えてから、一年ちょっとで実現する事になった。

 

店主は広島から北海道に移住し、現在はここ札幌で双六を営んでいる。

まさか自分の為に「腹減ったろう、色々準備してるからちょっと待って」と、地の食材を出してくれた。

飲食の事はもちろんだが、当時の話や現在の話、北海道の可能性など、沢山話してもらっている内に当時の面影がジワジワと蘇り、お店を出る頃には"呉の兄貴"と思えるほどとなった。

ラム肉、利尻の蛸、山わさび。

「腹へったろ、米ちょっと待ってな」と、とにかく注文なんて一つもせずに、次々とカウンター越しから出してくれた。

その間も懐かしい会話は止まらずだった。

〆には「利尻蛸の吸盤食べた事ないだろう」と、珍味としてデカい吸盤をカットしてくれた。

もう、このまま酒飲んでステイしたい。

そんな思いになるほど温かいお店と店主の人柄。

あの頃はお互いに若くスノーボードに情熱を注いでいた。

そして、今はお互いにそれなりの歳を重ねて、こうしてお互いのやりたい事が交わり再会できた。

「また来ます」心からそう想った。

この後のプランの中で余市にも行くと伝えると、「もっていきな」と、お土産を手にさせてくれた。

土井くん、ありがとうございました。

こんなお店が近くにあったら、毎日一杯やりたい。

約一時間半の滞在で、お店を後にした。

急ぐ必要もあり寂しいが、再び出発し小樽へ向かう。

 

遂に、始まりの地「小樽」へ

次の目的地は、上陸初日にお世話になった宿「ポプラス ルル」。

ポプラスルル
所在地:〒047-0156 北海道小樽市桜2丁目9−7
INSTAGRAM:@populus_group

 

実は初日に忘れ物をした事を連絡いただき、その後の自分の行動をInstagramで見ていてくれて「帰るまでは待っていますね」と、言ってくれたので必ず寄ろうと思っていた。

到着を店内から覗いてくれていて「無事で良かったー」と迎えてくれた。

二日目のバイクの不調を心配してくれていたのもあって、ついつい「ただいま」と言いそうになった。

忘れ物を受け取り「本当は今日も泊りたかった。ネットでは予約が取れなかった」と伝えると「えー、空いてるよ!」とのことで後悔・・・。

今朝のうちに、既に別の場所をとってしまっていた。

ネットからの予約は2日前の段階では止めているらしく、前日や当日は電話での予約としていたみたいです。

「その代わりにまた明日来ます!」と、その場を後にした。

 

ここは二階が宿泊スペースで、一階は【カームクラッチ】というカフェだった。

カームクラッチ
所在地:〒047-0156 北海道小樽市桜2丁目9−7

 

翌日の最終日もフェリーまでは時間がたっぷりあるので、再び翌日にカームクラッチに訪れて珈琲をいただく事にし、この日の宿へ向かった。

この日の宿は、小樽運河から近いコンテナ宿。

ここも実は北海道の初日にプランで考えていた。

ポプラスルルは個室だったが、この日の宿はドミトリー。

この宿も運河から近く利便性がいい。

宿に着き、この後に再び続く再会に備えてチェックインした。

アールジェイホテルズ小樽
所在地:〒047-0032 北海道小樽市稲穂5丁目7−8
電話番号: 0134-61-6612

 

ドミトリーとはいえ、この日は6人部屋に3人。

自分はこの後、運河で麦酒を楽しむのだから、これで充分以上な上、シャワーも完備されている。

更にフリースペースもこの一棟内に完備。

用途としては、お値段以上のチョイスだった。

 

北海道ラストナイト

少し涼んでから、再び小樽運河で待ち合わせ。

北海道に到着してから、一緒に釣りをさせていただいたプロスノーボーダーであり、DANGのアングラーサポート相内さん(@sakanairukana)と小樽麦酒を呑みに行く。

 

宿から徒歩で10分程度で着くのだが、少し時間に余裕があったのでカメラ片手に散歩。

さすが観光地ともあって、人の活気があり、外国の観光客も多い印象をうけた。

小樽運河のクルーズ船も大人気でした。

更に歩いていると、うっかり通り過ぎてしまった小樽麦酒。

しばらく入口で待っていると、相内さんから「到着」と連絡。

あれ、、入り口に居たのに気づかずでした。

入店し相内さんとの再会。

早速、麦酒とツマミを相内さんに選んで頂き乾杯。

この旅では二度目の再会となり、旅の様子はInstagramである程度伝わっていた。

とにかく凄く色々あった事を話させていただき、その会話の間は終始聞き入ってもらえていた。

相内さんは大先輩のレジェンドスノーボーダー。

よく考えてみれば自分がこうしてご一緒させていただく事など、夢にもみてなかった現実。

これもまた"DANG SHADES"在っての事である。

しばらく自分の話をさせていただき、別の麦酒の注文。

双六で沢山いただいたせいか腹は良く、とにかく美味しい麦酒を楽しませてもらい、色々な会話をしながら、あっという間にラストオーダー。

楽しい時間はあっという間とはよく言うが、本当に時間が経つのが早かった。

釣りの話やスノーボードの話って尽きないなぁ。

麦酒も会話も足りないくらいが丁度良いのかも。

お店を出てから少しだけ運河の説明を聞いて、カメラを取り出して数枚。

相内さんのレジェンドたる所以を体感した。

更に深く話せば終わらないのだが、日本のスノーボーダーなら誰もが知る大御所。

自分の為に時間をつくっていただきありがとうございました。

さて、宿に戻りながらカメラ遊びは続く。

そして宿に到着し、少し足りない麦酒を飲みながら、眠くなるまで余韻を楽しみました。

次回、最終回。

 

 

ライタープロフィール

名前:赤木 "BON" 一聡

 

DANGサポートフォトグラファー。
こだわりのギアで、釣り、バイク、キャンプなどを楽しんでいる。

INSTA:@hvtbon